札幌は今週、雪の予想が出ています。
手袋も欲しくなってくる季節です。
小さい頃、母は毎年手袋を編んでくれました。
編んでくれるのですが、毛糸なのですぐ穴が開きます。
それをまた繕ってくれながら一冬使います。
この手袋を編む前には毛糸巻きの作業があります。
当時、毛糸は大きな輪になったものが撚られて売られていました。
手袋を編む前、それを毛糸玉にしなければなりません。
その作業は2人掛かりです。
1人が大きく輪になった毛糸に両手を通し、もう1人がその毛糸を取り出して毛糸玉を作っていきます。
我が家ではこの役目がなぜか何時も私でした。
長い間母も前に座らされ、突き出した手もだるくなります。
そんな時は仕方がなく母と色々な話をすることになります。
普段は面と向かって母と話をすることなどありません。
何を話したか覚えていませんが、今の季節は懐かしくなります。
童謡の「母さん」にある「かあさんは 夜なべをして 手ぶくろ編んでくれた♫」の歌詞のところを歌うと少しウルッとしてしまいます。
母との毛糸巻き。
私と同じような思い出がある人は多いのではないでしょうか。