それは順番です。
まず起業する時、どのような事を事業として考えなければならないのか。次のことを順番に考えます。
①明確な理念
「何のために」「何をするのか」の目的を明確にさせることが第1です。
②この理念を実現する概念(コンセプト)の明確化
「どんな方法で」、「どんな規模で」、「どのような人と」、「どのように」実行するかを作り上げます。
事業が成功するにはまずこの「理念」と「概念(コンセプト)」の2つが、人々を奮い立たせ、満足させるような精神性や正当性を保持していなければなりません。
この為にだったら一生懸命頑張ることが出来るという「理念」「概念」は、例え苦しい時でもそれを支えるバックボーンになります。
③次に、この「理念」と「概念」を成功させるための「ストーリー」を想定します。
この「ストーリー」を考える時、大切なのは、成功の結果が「理念」「概念」から外さないことです。
注意することは、始める時、往々にして「入り易いところ」を選んでしまうことです。選らばないように!
安易に「入り易いところ」を選んでしまうと、目的と違ったもの、妥協の積み重ねになってしまします。
結果それが挫折につながりかねません。
起業・事業を進めて行く時、成功させるためにいくらこの順番を守っても結構大変です。
事業計画書を作り、そこにこの「理念」や「概念」を記載しても、動き始めるとこの事を忘れ、一般的・常識的な事に流され、行動しがちです。
「なるほど、この『理念』や『目的』を達成するためにはこれをやるのか」という象徴(シンボル)や仕組み作りが必要です。
例えば、会社の「クレド」を作り定期的にそれを従業員に徹底させるとか、成功した時の会社の姿や、社員の生活環境の変化を見える様に示すなど、全社員が共有できる象徴(シンボル)や仕組み作りです。
こう考えると事業を成功させるためには最初が大切です。
起業家・事業家の自分の思いを明確にし、具体的行動まで落とし込むことが出来るかどうかが重要になってきます。