そして子供1人1人が大切にされます。
子供が1人いるとその両親、両親の親達、合わせて6人の大人がかかりきりになります。
子供は精神的にも物資的にも満たされて育ちます。
その生活環境は整備され、転んでも怪我をしないようにされます。
公園で何かに器具を使って怪我をすると、すぐに取り外されたりします。
過保護の一言です。
その結果生活対応力のない子供が育ちます。
転んだら、パッと手が出て怪我を防ぐと言う、自己防衛本能さえも無くなっている子供が増えているそうです。
ある小学校では近年低学年の児童が転倒して顔面打撲や骨折等が多くなっているとのことです。
昨日そのようなことに関するセミナーがありました。
転倒防止運動のために開発された「ハニカムマット」についてのお話でした。
このマットはウレタンで出来た、数種類の形や硬さがあります。
それを並べてその上を子供が飛び歩くことで体のバランスを保つようにするというものです。
実際に小学校で実用研究されそのデーターが集まり有効との結論が出たそうです。
これから体育の授業で取り入れる学校も増えるかもしれません。
このマットによる訓練は大切な教育の1つだと思います。
しかし、このような対応は、現象面の解決に重点が置かれているように思います。
もっと根本のところを見直さなければ本当の解決になならないと思います。
転ばないように気を配るのでなく、転んでも身体を防ぐ方法を身に付けさせ、自分で起き上がる方法を考える力を付けさせる。
そんな当たり前のことをすればいいのですが、お節介な大人が多すぎます。
子供は怪我するのは当り前。子供同士でぶつかって、転んで、起き上がってまた転ぶ。
遊びの中で自然と身に着くモノ。
私も3人の孫がいます。
夏には東京から遊びに来ます。
その時は厳しいお祖父ちゃんでいます。いや、いるつもりです。
それにしても私の小さい頃は2階から階段を転げ落ちたこと何回あったことか。
それでも泣いただけで、怪我もしませんでした。
ただ、今、頭の回転が悪いのはその時の後遺症かもしれませんが・・・