お店は居酒屋というよりモダンな割烹店という感じです。
知人は3年ほど前に開業して、1人で頑張っています。
忙しい時は時々奥さんが手伝いに来て、2人の優しさからとても居心地のいい店です。
料理もそれなりに工夫し美味く、その料理のほとんどは手作りと言っています。
そのような店も最近はお客様が少なくなり、いろいろ悩んでいるようです。
その為「思いっ切って今度チラシを2000枚ほど撒こうと思っています。」と言います。
それも来客数を増やす1つでしょう。
そのような来客数を増やす時、しなければならないことがあります。
受け入れ態勢を整えること。
当り前のことですがなかなか出来ないのです。
1人で起業し、1人でお店を運営していて、商売の最初の転換期は「いつ人を採用する」かです。
それが社員でもアルバイトでも同じです。
身の丈で経営するということは余計な経費を削減すること。
起業した最初は、1人で運営することはいいのですが、いつまでもそれが出来るわけではありません。
お客様が増える時、人手が必要になります。
その時期を見誤ると、折角業績が伸びる時なのに止まってしまいます。
先ほどの知人の店の様に、広告のチラシを入れるとする時は、チラシを撒く前にそれを十分整えなければいけません。
それをすることなく、従来のままの体制では、客が逃げていきます。
ビールや焼酎は頼んで3分位で出てこないとダメです。
5分過ぎると遅いという気持ちになります。
折角来たお客様を不満もって帰させては逆効果です。
「待たせること」はお客様がお店を敬遠する切っ掛けになります。
以前も紹介しましたが、1人で運営するイタリアンレストランが私の家の近くにあります。
人を連れ食べに行きました。
料理の量も多く、また大変美味しく満足だったのですが、出てくるのに時間がかかりました。
3人で行ってスパゲッティーを3種類頼んだのですが、3皿出てくるのに40~50分かかります。
そうなると、美味しいのでまた行きたいと思うのですが、なかなか足が向きません。
人を初めて採用する。
身の丈起業において、この「採用の時」を見定めることは、チョットした覚悟と勇気がいりますが大切なことです。