「日本人は『水と安全はタダ』と考えている」というのは、30年以上前に出版された「日本人とユダヤ人」という本に書かれています。
例えばお金が沢山あるとして、住む場所をどこにするかというと、日本人は庭付きの広い一軒家を買って暮らしたいと思います。
一方ユダヤ人はお金が沢山あればホテルに住みたいと思います。
ホテルは一番安全な場所だからです。
ユダヤ人は安全にお金を使います。
その日本人も世の中に不安が増すにつれ、警備保障でという仕事が生まれ、安全を買うようになりました。
水もペットボトルで買うようになりました。
それでも最近まで原発については安全と思っていました。
しかし爆発で安全でないということが認識されました。
大変なお金がかかるということも分かりました。
また、「脱原発」によって安全を買うと、そのコストは高いものになります。
これから日本人はそれを理解して、高くても安全を買っていかなければならないと認識することになります。
もう1つ安全を買うための負担があります。
それは経済にも及ぶということです。
高い電気料によるコスト負担に耐えられなくなる中小製造業者が増えると予想されます。
力のある中企業・大企業は高コストから逃れ、海外移転するかもしれんせん。
その結果失業者が増えます。
これが一番大きい安全に対するコストです。
日本人はそれに耐えれるでしょうか。
これからその分岐点を迎えます。