販売会社や飲食関連の会社なら良く使われる商品販売管理法です。
私も以前和食堂の店長をしていた時は、販売会議でこれをもとに売上検討をしていました。
飲食店を例にすると、ABC分析とはメニューごとの売上を計算し、総売上に占める割合(売上高構成比)を算出します。
その結果、全体の75%を占める商品がA商品。 全体の20%を占める商品がB商品。 最後の5%を占める商品がC商品となります。
Cグループの商品は「死に筋メニュー」であり、メニューから外されます。
常に新メニュー開発されますが、このABC分析の結果で、残るメニューと外されるメニューが出てきます。
効率を求めるチェーン店は特にこの傾向が強いと思われます。
私は今は飲食関連から離れていますので、わかりませんが今も使われていると思います。
以前はとてもよく使われていましたが、今考えるとその弊害もあったように思います。
居酒屋に行ってそのメニュー表を見た時、多くの居酒屋のメニューは代わり映えしない、どこも同じように思えるのです。
極端に言えば「つぼ八」のメニュー表を「いろはにほへと」に持っていっても分からないくらい似たメニュー内容です。
それはABC分析によってもたらされた「現象」だと考えます。
各飲食会社はABC分析をして、売れ筋のAランクBランクのメニューを残し、Cランクのメニューをリストから外してゆきます。
そうすると必然的に各飲食店や居酒屋のメニューが似たものになってしまいます。
結果お客にその店自体が飽きられてしまうことになります。
これは飲食店や居酒屋がマンネリ化に陥るパターンです。
そうなると、その店としてはメニュー以外の立地やサービスで競争になってきます。
今はサービス競争の時代とも言われます。
今まで当り前だと思っていた手法が、知らない間にその店の独自性や、特徴を取り去っていたのです。
それならば逆を行って、それほど数多くは売れないけれど、こだわりを持っているお客様がいるようなメニューを残していけば、他にない特徴あるメニュー構成になるのではないでしょうか。
時には変わったメニューのある飲み屋に行きたいと思うのは私ばかりではないと思います。
皆さんはいかがですか?