昨日のテレビでは、中国船衝突事件の映像をYoutubeに投稿したとして、海上保安官が逮捕されたとういう報道がトップでした。
この問題に関しては、いろいろな考えをお持ちの方もいるでしょうが、街頭インタビューでは大方が海上保安官に同情的な報道でした。
私もそうです。「よくぞ流してくれた」という気持です。
でも、よく考えてみると流してはいけないと言われた映像を流したこと自体は間違いでしょう。
彼と同じような行為をした海上保安官は他にいませんでした。したかったけれどそれを押さえたというところでしょうか。
私たちはどうしてもテレビや新聞報道を見て情報を得ると同時に、その判断まで依存してしまっている自分がいるのに気付きます。
もう一度自分の価値基準を明確にしなければ判断基準の軸がズレて来そうです。
9月に鈴木宗男元議員は色々な違反行為で最高裁で有罪が確定しました。
最高裁で有罪が確定すれば罪人です。本人がいくら検察の「国策捜査」だと言っても罪は罪です。
本来は無視されるものです。
それでも彼を支持する人は北海道の十勝地方を中心に数多くいます。
また政界にカムバックすると言っています。
同じ9月に島田紳助氏が女性マネージャ暴行事件で損害賠償1000万円有罪判決が東京地裁で出ました。
この報道は新聞では小さな記事しか取り上げられず、テレビではほとんど取り上げられなかったのは人気者だからでしょうか?
これらの事件の他にもホリエモン問題もあります。
それらの事件は昔だと「悪いことは悪い」とされました。
「良いことは良いこと」「悪いことは悪いこと」とする判断基準はしっかりしていました。
しかし現在は「それはそれ」「これはこれ」というご都合主義的な判断で動いています。
楽しければいい、面白ければいい、儲かればいい、の判断です。
大人が「良いことは良いこと」「悪いことは悪いこと」という行動を示さなければ、子供も価値判断が狂ってきます。
雨の日に平気で他人の傘をさして帰ったり、他人の自転車を勝手に乗り捨てたりします。
彼らは傘ぐらいとか自転車を借りただけという気持ちで、悪いとは思っていません。
大人と同じご都合主義です。
大人はもう一度日常生活から見直さなければならないと思います。
車が来ないからと言って赤信号で渡ると、それを見ている小さな子供が真似をし、もしかしたら赤信号で渡り、車にひかれてしまうこともあります。
もう一度価値基準、判断基準を見直し、大人としての真っ当な生き方がしたいものです。