時間を気にせず、ゆっくり街を歩き、買い物をし、食事をしただけですが楽しい時間でした。
考えてみれば結婚して間もなく子供を授かり、5人の子育てが終わた頃から、両親と同居し、2人を見送るまでは、時間を気にせず2人で出歩いたことはほとんどなかったように思います。
このデートは運動も兼ねていましたので、1万歩歩きました。
運動も兼ねてはいますが、お昼は美味しいものを食べのも楽しみです。
土曜日は札幌中島公園を歩き、そこにある古い歴史的建物のレストランで食事しました。
あえて名前は出しません。
東京生まれの妻は、長年札幌に住んでいますが、この建物には一度も行ったことがないので、見学と食事をするのを楽しみにしていました。
結果は「ガッカリ」でした。
建物は明治天皇、大正天皇、昭和天皇も宿泊された迎賓館ですので素晴らしいものです。
「ガッカリ」なのはレストラン。
古い建物の1室をレストランに利用していて、テーブルには白い布クロス。
レストランの広さに比べテーブルと椅子が多く、狭く感じましたが雰囲気は良いです。
私達が入った時、お客は4名だけ。
出されたメニュー表はA4判の白黒コピー、それも何度も使われたようにヨレヨレ。
料理内容は道産牛を使ったステーキセットや白いカレーライス、スパゲッティ位です。
私はステーキセット、妻はスパゲティを頼みました。
ステーキセットはワンプレートで出されてきました。
ステーキといってもカルビ焼きの様なもので、それにサラダとライスだけ。
一瞬「アレッ!」と思いました。
これで1200円!?
スパゲティは味が薄いけれど普通並み。
ガッカリというより残念な気持ちになりました。
もっとメニューやサービスに工夫を凝らすと、もっとお客様が増えるはず。
これほどの歴史的建築物でレストランが出来るということは物凄い差別化が出来ること。
それを生かし切っていないことが悔やまれます。
サービスは1人しかいません。
その彼に聞くと、運営は民間会社だということです。官庁かと思ってしまいました。
翌日の日曜日は札幌の街中にあるホテルのレストランで食事しました。
入店待ちのお客がいて20分ほど待たされて入りました。
ここの料理、サービスとも素晴らしいものでした。
土曜日のレストランとほぼ同じような料金で、焼き立てパン、サラダ、肉料理、デザート、コーヒーまで、満足する内容でした。
このレストランが、先ほどの歴史的建物で営業すれば、予約しなければ入れないほどの人気が出ることでしょう。
レストランやホテルは「第1に立地、第2に立地、何は無くても立地」と言われる位、営業する場所に影響されます。
でも最終的にはやはり人間力です。
同じ場所で営業しても、運営する人間が違えば「月とすっぽん」ほどの違いが出ます。
今思い返しても残念です。
あの歴史的建築物のレストラン、チャンスがあれば私が経営したい位の思いにさせられました。