最近、経済関連の本を何冊か読んでいます。
欧州の経済混乱、アラブの春と言われる民主化運動、イランや北朝鮮の核問題、勿論日本の肥大化する国債高など世界中に経済を混乱させる爆弾を抱えています。
その状況の中で書かれている本の内容は様々です。
日本に関して言えば、今後益々円高になり1ドル50円台になるという人もいれば、逆に一気に円安になり150円位になるという人もいます。
それぞれの理論には裏付もあり、それぞれ納得させるものがあります。
ただ今の世界情勢をみると、どの予測を持っても思いがけない、想定外のことが起きる時代です。
ホルムズ海峡がイランにより閉鎖れれば、この海峡を通る石油タンカーは止まる恐れがあります。
日本の石油の80%はこの海峡を通っています。
一番影響を受けるのは日本です。
現在、ドイツ・アメリカ・日本の国債が買われているという報道がありますが、この海峡で紛争が起きれば日本の株も円も国債も一気に下がる恐れがあります。
中国の経済も落ち込んでおり、また情報としては共産党と人民軍との確執も表面化しているという話も聞きます。
また、日本の国債発行額が1000兆円を超えるとなると、海外からの国際評価が低下し、金利アップになるかもしれません。
何か一つの波紋が世界上の政治・経済を震撼させることも起きえます。
今、私が一番気をもんでいるのは日本の国債発行の増加です。
今年は世界中で大統領の選挙があります。
日本も総選挙があるという予想もあります。
選挙の時は政治家は「〇〇をします。□□もします。」とお金の出る話ばかり出してくるのではないでしょうか。
日本の税収が40兆円ほどしかないのに、支出は80兆円以上。
それにプラスして支出を増やすことになるのか。
もうそろそろ政府や役所頼りはやめなければなりません。
国民が1人1人自立する気構えがなければ、いつでも政府や役所に「オンブに抱っこに肩車」のままです。
社会保障費用も年間75兆円のうち40%が赤字国債で賄われています
40%と言えば30兆円です。
消費税を5%上げても10兆円の税収にしかなりません。
これからは社会保障費も聖域ではなく見直しされる必要があります。
優しいことはいいことだと思われてきました。
でも、そろそろ現実を見据えて、厳しいことを言い、指導する政治家が出てこないと、近い内に日本もデフォルテになるかもしれません。
心しておかなければなりません。
限られた情報の中でも、刻々と変わる世界情勢と、日本の政治・経済を見て、自分なりの予想を立てるのはいい勉強になると思います。