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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

履物について考える

今日は履物について書きます。

地下鉄を利用する時などはよくエスカレーターを使います。

特に登りの時、前の人の靴に目が行きます。

また電車に乗っている時も、前に座っている人の靴に目が行きます。

特に意識しているわけではないのですが、そうなります。

靴を見て思うのはその人の性格です。

素敵な服を着ている女性も、靴が汚れていれば幻滅。

ヒール部分がはがれているのを気付かず履いている人は少しだらしがない人。

靴の先がぶつかったりして白くなっている人はそそっかしい人。

勿論これは私だけの思い込みですが、いつもそう感じてしまいます。

靴などの履物に関しての話は多いです。

昔、ラジオで永六輔さんが話していたことです。

一流の料理屋さんには下足番という人がいます。

お客様が玄関先で履物を脱いで上がると、下足番がそれを預かります。

年季の入った下足番は、下足札を使いません。

それでいて、お客様がいくら多くても間違いがありません。

また年季の入った下足番は、お客様の履物を見て、お客様の身分、性格、好みが分かるそうです。

別の話です。

何かで読んだ話ですが、昔、剣の修業をしている武士が永平寺に入り教えを乞おうとして訪れました。

入山制限が厳しい永平寺では誰でもそう簡単に入れなかったそうです。

許可するお坊さんは、その人の人なりを一瞬で見抜き、許可不許可を与えたそうです。

その武士は修行を積み、武士としても人としてもそれなりの人でした。

それでも断られてしまったのです。

何度行ってもダメでした。

その武士はなぜダメなのか考えました。

結果判ったことは、自分が履いている右の下駄が斜めにすり減っていたことです。

足を挫いていてそうなっていたのです。

武士は下駄を新しくし、再度入山の許しを乞いました。

すると今度は許されたそうです。

心のあり方が履物に表れるという話です。

私はこのような話を聞いていたせいか、靴に目が行くようになったのではないかと思います。

ちなみに私の靴は私が磨いています。

私が靴を大事にしているという訳でなく、してくれる人がいないだけです。

新婚の時はしてくれたのですが・・・

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