9・勇気をもって事にあたる
(副題:卑怯な振る舞いがあってはならない)
私は、企業経営にあたり「人間として何が正しいのか」という原理原則に従い、判断をしていけば誤りはないだろうと考え、それをただひたすらに貫いてきました。
よしんば原理原則で結論を下し、脅迫を受けるなど、自分に災難が降りかかってくる事があろうとも、また人からいかなる誹謗中傷を受けようとも、全てを受け入れ、会社のために最も良かれと思う判断を断固として下す事ができる。それは経営者が真の勇気を持っているからできる事なのです。
安岡正篤氏は「知識」「見識」「胆識」について次のように書いています。
「知識」とはさまざまな情報であり、それを理性で知っているということ。
「見識とは「知識」が信念まで高まったもの。
しかし真の経営者を目指すなら「胆識」を持たなければなりません。「胆識」とは見識」に胆力、つまり勇気が加わったものです。
このような「胆識」が経営者に備わって初めて、いかなる障害が現れようと、正しい判断を下し、敢然として目指す方向に経営の舵を取る事ができるのです。
(盛和塾 塾長講話より)