昨夜の勉強会で、「置き薬」会社の社長の話を聞きました。
置き薬は配置薬とも言われ、室町時代からある日本独特の販売方法です。
年配の人はよくご存知でしょう。
その仕組みは薬の販売員が家庭を訪問し、薬の入っている配置箱を置き、定期的に回って使った分の薬代をいただく。
「先用後利」という考え方です。
お互い信用があって成り立つ商売です。
日本だから成り立つ商売と言えましょう。
その置き薬の販売員は1人で約1000軒ほどのお得意先を持っています。
社長の話では、1軒あたりの薬の売上は1回1500円程度に過ぎません。
そのため、売上増を図るため健康食品や日常雑貨も一緒にセールスしているそうです。
確かに家庭の中まで入れる商売はメリットが高い。
我が家に定期的に来るクリーニング屋さんも、クリーニングの他に、米や加工食品などのチラシを置いていきます。
妻は定期的に米やレトルトカレーなどを買っているようです。
これも家庭に入り込んでいる仕事だからこそできる商売です。
漫画のサザエさんの中に出てくる三河屋さんのように、置き薬や、クリーニング、そしてダスキンなどの会社も「御用聞き商売」です。
「御用聞き商売」は高齢者家庭が増えるこれから必要になって来る商売でしょう。