五木寛之さんの本に「林住期」というのがあります。
インドヒンズー教のバラモンの言葉の「四住期」からきたものではないでしょうか。
「四住期」をネットで調べると人生は「学生期」「家住期「林棲期」「遊行期」とに分かれます。
学生期・・師のもとでヴェーダを学ぶ時期
家住期・・ 家庭にあって子をもうけ一家の祭式を主宰する時期
林棲期・・ 森林に隠棲して修行する時期
遊行期・・ 一定の住所をもたず乞食遊行する時期
若い頃は学び、成人してからは家族を持ち、子供を育てます。
定年になり、仕事が一段落すれば人生について学びます。
それが終わると、死ぬまでの間は何ものにもとらわれず生きて行く。
そのように理解しています。
今の私は「林棲期」でしょうか。
人生について学んでいます。
それはこれから迎える「遊行期」のためです。
何者にもとらわれない生き方。
それを学び、心の底に落とし込むためです。
欲も名誉も名声も求めない。
名もない一人の人間として死んでいくための準備です。
歳取ってもまだ世の中の役に立ちたいと思う「欲」さえ捨てます。
ただ単なる人間として死んでいく。
ただし、魂だけは磨いて。
そんな生き方がいいですね。