今日も「京セラフィロソフィ―勉強会」で学んだことを書きます。
「夢を描く」についてです。
稲盛さんはこの事について次のように書いています。
「現実は厳しく、今日一日を生きることさえ大変かもしれません。しかし、その中でも未来に向かって夢を描けるかどうかで人生は決まってきます。
自分の人生や仕事に対して、自分はこうありたい、こうなりたいという大きな夢や高い目標を持つことが大切です。
京セラをまず西の京で一番、その次に京都で一番、それから日本一、世界一の企業にしたいという大きな夢を創業時から描き続け、努力を重ねてきたことによって今日があるのです。
高く素晴らしい夢を描き、その夢を一生かかって追い続けるのです。それは生きがいとなり、人生もまた楽しいものになっていくはずです。」
この「夢を描く」は前項の「心に描いたとおりになる」の続きになります。
「心の思い描いたとおりになる」なら、夢を描かなければ勿体ないのです。
そしてその夢は、楽しく、明るく、希望にあるれた夢を描くべきです。
稲盛さんは続けて次のように書いています。
「夢は事業を行っている経営者の場合は、もっと現実的に企業経営の目的だとか、また業績数値といった具体的なモノを思い浮かべる方がいいと思います。
例えば、こういう売り上げにしたい、こういう利益にしたい、こういう雰囲気の会社にしたい、そのようにリアルな数字や目標をはっきり描くことも必要です。
そのような夢や目標を描き続けていけば、その通りの会社が出来るはずだと私は信じています。」
私は以前聞いた西田文郎さんの講演会の話を思い出します。
西田さんは「NO1理論」等の本を出し、多くのアスリートのメンタルケアをしている人です。
西田さんは次のようなことを言っていました。
「アスリートたちはトップを目指して努力します。オリンピックなら金メダルを目指します。
彼らはトップでなけれな意味が無いと思っています。1位と2位の差は大きなものがあります。
2位3位までは何とか人の記憶に残りますが、それ以下だと皆同じ無名の人とみなされてしまいます。
しかしビジネスの世界では1位を目指して努力して、たとえ1位にならなくても十分評価してくれる世界です。
ビルゲイツにならなくても世界で100番でも十分すごいことです。」
西田さんは、アスリートの世界の方が厳しい世界だと言っていたのです。
まだビジネスの方が、自分の努力で達成される成果でも十分評価される世界です。
どちらにしても「夢を描く」ことの大切さは同じです。